2021年

3月

18日

【ビタン】

沖縄県竹富島に伝わる。琉球初の王統・天孫子に仕えていた召使いの女性「ビンタラ」が海に入って変じたもの。その姿を描いて貼っておくと頭痛が治るという。「琉球奇譚」に載る。姿絵も残っているが、山海経の鯥(ろく)の絵に何故か酷似している。

2021年

3月

18日

【びろーん】

【びろーん】佐藤有文:著「いちばんくわしい日本妖怪図鑑」に載る。またの名を「ぬりぼとけ」。びろ・びろ・びろーんという呪文を唱えて仏様に化けようとして失敗し、この姿になった。体はブヨブヨで、尻尾で人の顔や首を撫でる。塩をかけると消える。おそらくは著者の創作であろうとされている。

2017年

9月

04日

【袋貉】ふくろむじな

大きな袋を背負ったムジナが女性のような姿をしている妖怪。鳥山石燕が道具の妖怪・付喪神たちを描いた『百器徒然袋』に載っているため、ムジナの妖怪ではなく背中の袋が化けた袋の付喪神なのでは?と言われている。絵巻だと、袋からは複数の獣の手足や頭が飛び出している。

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2017年

8月

22日

【波山】ばさん

普段は竹薮に棲み姿を見せない。深夜に人里にも現れ、羽をばたつかせて「ばさばさ」と不気味な音を立てため「婆娑婆娑(ばさばさ)」とも呼ばれる。炎を吐くが、狐火と同様に熱くなく、物を燃やすことは無い。

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2016年

10月

15日

【ひょうすべ】

九州地方に伝わる古い河童の仲間。一見すると弱そうだが、その姿を見るだけで熱病にかかる、ひょうすべの浸かった風呂の湯を浴びた馬が死んだだとか、こいつが笑うのにつられて笑うのそのまま死ぬ、など危険な一面も。好物はキュウリではなくナス。その昔、菅原道真に助けられてから菅原姓の人間には手出しできないという一族の掟がある。

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