2021年
3月
18日
木
【ヨゲンノトリ】
「暴瀉病流行日記(ぼうしゃびょうりゅうこうにっき)」に載る。
黒と白の頭が2つある鳥で、熊野七社大権現の使いと言われている。
安政5(1858)年、コレラ流行時に加賀国白山に現れ、
「来年の8月・9月のころ、世の中の人が9割方死ぬ難が起こる。
我らの姿を朝夕に仰ぎ、信心するものは必ずその難を逃れることが
できるであろう。」と告げたという。
名前は所蔵している山梨県立博物館で付けられたもの。
2017年
10月
04日
水
【山童】やまわろ・やまわらわ
河童が秋になり山に入ると山童になり、春がくると川に戻りまた河童になるという。山に入った河童が変化する妖怪はいくつかおり、他にカシャンボ、セコなどがいる。力が強く、酒や握り飯などお礼を与えれば山仕事を手伝ってくれるという。この場合、最初に約束した品と違うものを与えると大変怒り、また仕事より先にお礼を与えると食い逃げされてしまうので注意が必要。山の神や妖怪には一つ目や一本足のものが多い。
2017年
6月
21日
水
【夜行さん】やぎょうさん
大晦日や節分、夜行日と言われる忌み日に首無し馬に乗って現れる一つ目の鬼。これに出くわすと投げ飛ばされたり、馬の足で蹴り殺されてしまうという。もし遭遇してしまった場合は、草履を頭に載せ地面に伏せていれば、夜行さんは通り過ぎて行くので、助かるという。夜行さんは徳島出身だが、似たような首無し馬の怪異が近年でも東京・八王子で目撃されているという...。パカパカと背後から馬の走る音が聞こえたら、気をつけよう。
2014年
5月
27日
火
【薬缶吊る】やかんづる
夜遅くに森の中を歩いていると、木の上から突然 ヤカンが下がって来るというもの。「喉が渇いた」など言葉を口にするとコレが下りてきて、口をつけて中のものを飲むと甘い味がしたとか。(何故飲んだし)
長野県に出る事から、中味は砂糖入りの麦茶ではないかと思われる(推測)