黄表紙『怪談豆人形』に登場する松茸のお化け。小人島から化け方の修行にやってきた豆粒の様に小さな化物たちが、三保の松原で出逢った。親切に道を教え、箱根の山の化物に弟子入りしに行くのを手助けした。
小さな化物たちは一人前になろうと努力するが、あちこちで大きな化物たちに「そんなに小さいナリで、なにができるん?」と馬鹿にされ、あんまり小さいので人間にも驚いてもらえず、捕まって「なんやこれ、おもしろ!」とおもちゃにされてしまう始末。
最後は、雪舟が描いた掛け軸の鶴を本物と勘違いして肝を潰し、どこかへ消えて失せてしまった。
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